血管の障害
脳神経外科にはどのような疾患があるのでしょうか。いろいろな種類がありますが、まずは脳神経外科が必要になる疾患の中心でもある脳血管の障害を見ていきましょう。脳血管障害というのは、いわゆる脳卒中に含まれる疾患を思い浮かべてみるとよいでしょう。
脳の血管がつまってしまう脳梗塞の状態や、脳の血管が切れてしまう脳出血、つまり脳内出血とくも膜下出血があります。脳梗塞というのは、脳の血管が詰まってしまう疾患です。血管が詰まってしまい、そこに新鮮な血液が流れなくなるため、部分的に脳に損傷が出てしまうことにより様々な機能に障害が出てしまいます。
脳血栓と言われる状態は動脈硬化によって血管が細くなってしまうことで詰まる状況を言います。また、脳塞栓は心臓や首などでできてしまった血栓といわれる血の塊が脳まで流れてきてそこで詰まってしまうという状態です。脳出血は脳の血管が切れるのですが、その中でも脳内出血は脳の中の細い血管が切れてしまうことで脳の中に血栓ができてしまうという疾患です。
くも膜下出血は脳の血管にできているこぶ、つまり動脈瘤が破裂して、脳の周囲で出血してしまうという疾患です。こうした血管の障害による疾患の場合、ゆっくりと症状が現れるものもありますが、急性で自分で対処できることがなく、救急で脳神経外科に搬送される、というケースも少なくありません。
予防的な手段は生活習慣の見直しなどがありますが、遺伝的な要素も強いと言われており、完全に自分で予防をするというのは難しいところでしょう。症状の重さによって、どのような治療を必要とするかは全く異なってきます。場合によっては頭蓋骨を開いての手術になる場合もあります。血液がいかなくなり、脳の組織が死んでしまうのが一番怖い状態なので、それを防ぐための外科的処置が必要になる場合も少なくありません。
救急の場合は、そのまま即手術となることもあります。一刻を争うという場合もありますので、医師の判断に任せて処置してもらうようにしましょう。
- 次のページへ:脳神経外科で行う手術
- 前のページへ:手術になる場合の流れ
スポンサー広告
ネットショップ広告
脳神経外科ナビのおすすめ業者一覧はこちら。
- 医療法人さとう記念病院 岡山県勝田郡勝央町黒土45 電話0868-38-6688
- 神立病院 茨城県土浦市神立中央5丁目11−2 電話029-831-9711
- 青木医院 京都府京都市下京区西七条南衣田町58 電話075-313-7038
- 月夜野病院 群馬県利根郡みなかみ町真庭316 電話0278-62-2011
- さとう脳神経外科クリニック 広島県広島市南区翠2丁目5−6 電話082-254-3211
- 南松山病院 愛媛県松山市朝生田町1丁目3−10 電話089-941-8255
- とみつか脳神経外科クリニック 岩手県花巻市御田屋町1−41 電話0198-23-2100
- 野本記念病院 愛媛県松山市三番町5丁目12−1 電話089-943-0151
- 浅ノ川総合病院 石川県金沢市小坂町中83 電話076-252-2101
今日のお勧め記事 ⇒ 脳神経外科の歴史
脳神経外科はどのような歴史をたどってきたのでしょうか。診療という分野においては、実に古い時代から、実は外科的な処置が施されていたということが遺跡の発見などによってわかります。新石器時代のものとして発見された頭蓋骨でも、人工的に穴が開けられていたものが発見されています。また、インカの文明では実際に脳の手術を行っていました。 医学として脳やその周辺に処置を加えるという知識自体は、太古の昔からあったということが言えるでしょう。それが近代になって今の形に近づいてくるのですが、その発
当サイトに掲載されている店舗情報、営業時間、などは、記事執筆時の情報です。最新情報はオフィシャルサイトにて確認していただければと思います。