脳神経外科の歴史
脳神経外科はどのような歴史をたどってきたのでしょうか。診療という分野においては、実に古い時代から、実は外科的な処置が施されていたということが遺跡の発見などによってわかります。新石器時代のものとして発見された頭蓋骨でも、人工的に穴が開けられていたものが発見されています。また、インカの文明では実際に脳の手術を行っていました。
医学として脳やその周辺に処置を加えるという知識自体は、太古の昔からあったということが言えるでしょう。それが近代になって今の形に近づいてくるのですが、その発達が目覚ましかったのは19世紀後半のヨーロッパであったようです。イギリス、ドイツ、フランスでは脳解剖などが行われるようになり、脳生理学が発展していきました。
これが脳神経外科の発展へとつながっていくことになります。それがさらに発展することになったのは、それがその後アメリカへと渡り、脳神経外科の体制が確立されていったからです。診断の技法がそれまで大きく遅れていたのですが、この時代になり、脳血管の撮影ができるようになりました。
また、もうひとつ貢献度が高かったのが、脳波の発見です。この発見により診断技術が圧倒的に高くなりました。さらに近年になると、放射線やMRIの技術などが発見されるようになりました。これにより、診断技術はさらに格段に高くなりました。
日本に限っていえば、その技術は明治時代から使われ、外科的な治療が行われてきたようですが、現在のような形になっていくのはやはり戦後のことだったようです。診療科として脳神経外科が確立されたのも、実はそんなに古いことではなく、昭和40年代のことだったようです。車の発達により事故が増え、こうした外科的治療の必要性が圧倒的に増えたという背景もあったようです。その後は欧米の進化とともに進化してきたということができるでしょう。
今後さらにどのような技術の革新があり、どのような発展をとげるか、というところは未知数ではありますが、顕微鏡治療などの技術も進んでいますので、不可能が可能になっていく部分も増えていくのではないでしょうか。
- 次のページへ:手術を受けることになったら
- 前のページへ:脳神経外科の現状
スポンサー広告
ネットショップ広告
脳神経外科ナビのおすすめ業者一覧はこちら。
- 医療法人さとう記念病院 岡山県勝田郡勝央町黒土45 電話0868-38-6688
- 神立病院 茨城県土浦市神立中央5丁目11−2 電話029-831-9711
- 青木医院 京都府京都市下京区西七条南衣田町58 電話075-313-7038
- 月夜野病院 群馬県利根郡みなかみ町真庭316 電話0278-62-2011
- さとう脳神経外科クリニック 広島県広島市南区翠2丁目5−6 電話082-254-3211
- 南松山病院 愛媛県松山市朝生田町1丁目3−10 電話089-941-8255
- とみつか脳神経外科クリニック 岩手県花巻市御田屋町1−41 電話0198-23-2100
- 野本記念病院 愛媛県松山市三番町5丁目12−1 電話089-943-0151
- 浅ノ川総合病院 石川県金沢市小坂町中83 電話076-252-2101
今日のお勧め記事 ⇒ 手術になる場合の流れ
脳神経外科では、内科的な治療とは違い、外科的なアプローチで疾患を改善していくということが多く見られます。そのため、治療としては手術を選択することになるというケースが多いでしょう。それでは、脳神経外科で手術になる場合の流れについて確認しておきましょう。 まずは緊急性の高い事例です。たとえば事故を起こしたりして、頭部になんらかのダメージを受けたと確認された場合には、救急からの搬送で脳神経外科に搬送されてくる場合があります。この場合には、検査などをしっかりと行うというよりも、目の
当サイトに掲載されている店舗情報、営業時間、などは、記事執筆時の情報です。最新情報はオフィシャルサイトにて確認していただければと思います。